あのフランスでさえ、女性の政治進出にこんなに激しい抵抗があったのか、と驚きました。
どんな時も社会から暴力的に排除される最も悲惨な人たちと向き合ったシモーヌ。
その原点にホロコーストを生き抜いた壮絶な経験があった！
すべて本当に起こった事。ショックです。

加藤登紀子（歌手）

弱者を救うことであの頃の無力な自分を救っていたのだろうか
この映画がまた一人、私のヒーローを教えてくれた。
ハンナ・アーレント、RBG、そしてシモーヌ・ヴェイユ
彼女達が世界を変えた。私たちの未来を作った。
続くのは私とあなただ。

玄理（俳優）

無かったことにされてしまう痛みに光を当て続け、闘い、弱い立場の人に手を差し伸べるシモーヌ。
なんでそんなに強くいられるの？
それは、過酷な強制収容所の中でさえ人に優しくあり続けた母の姿や、助けてくれた人の優しさを強さに変えたからなのかもしれない。
この映画を見た後、優しさを繋いでいくバトンを受け取ったことに私たちは気がつく筈。

犬山紙子（イラストエッセイスト）

弱き者とされてしまう立場の視点が欠けていると感じることの多い場所で、シモーヌ・ヴェイユの人生・生き様から人間の尊厳の守り方を学びたい。

和田彩花（アイドル）

壮絶な経験と弱者の立場を知るシモーヌが、女性のため人権のため正攻法で国を変えていく姿に胸を打たれました。
日本にもこんな政治家がいてほしい。

宋美玄（医学博士・産婦人科医）

シモーヌ・ヴェイユのCHANELはプライドの高い紳士達に畏怖をあたえる意味においてはナイスチョイスだったのではないか。

北村道子（スタイリスト）

あらゆる差別や偏見に晒される人々の苦痛を想像し、その不当さに憤り、彼らのために働くことで、失った大切な人の無念に報い、自らの過酷な過去をも乗り越えようとするシモーヌ・ヴェイユの姿に深く感銘を受け、わたしも彼女のようでありたいと思った。

長島有里枝（アーチスト）

ホロコーストの記憶が遠ざかり、避妊・中絶の権利が脅かされ、欧州さえも戦場となった今日、前世紀の記憶を受け継ぎ未来につなげられるか否かが私たちに問われている。これは必見の映画だ。

石田久仁子（翻訳家）

壮絶な体験、現実の厳しい運命。シモ―ヌ・ヴェイユは何にも屈しなかった。
「女性が」ではなく、それを超えて「人間が生きる」と言う命題に、真摯に立ち向かい、闘った。感動した。

深井晃子（キュレーター、服飾研究家）

シモーヌ・ヴェイユは女性権のために人生を捧げた仏近代史最も有名なフェミニストでした。とりわけ、マス社会の鈍感性や、政治界の特権制度、という現代社会の「悪の凡庸さ」を許さなかった彼女、とんでもないファイターでした。彼女のエネルギーの源は自身の〔家族の〕悲劇でしたが、その〔負の〕闇に支配されず、闇を光に変えた奇跡の女性です。

フローラン・ダバディ
（ジャーナリスト/スポーツコメンテーター）

「私たちはあなたを愛しています」－フランスで最も愛された政治家シモーヌ・ヴェイユの生涯は、揺るぎない勇気に支えられた「戦い」と「正義」に貫かれ、彼女の情熱はフランスを変えた。フランスの女性を自由にした彼女の名前が冠された法律はフランスの誇りである。偉大な女性の一生を描くこの素晴らしい映画が日本でも公開されることは何よりも嬉しい。

金塚彩乃（弁護士）

「黙って生きろ」という空気に抗い続けたシモーヌ・ヴェイユが教えてくれる。
世界の地獄化を止める唯一の方法は、声を上げることだと。
たとえあなたは黙って逃げきることができたとしても、
「声を上げてもムダ」という諦めを下の世代に残すことになるのだから。

松尾 潔（音楽プロデューサー）